冬至前日12/21に園行事として、冬至祭を行いました。
冬至は、一年で最も日が短く、夜が長い日。その日を境に日は延び、太陽の力も戻ってくるとされています。中国地方では、一陽来復、世界各国でも太陽の誕生日としてお祈りされる日となっています。和暦をベースに一年の事柄を決めてゆく森のようちえん芽にとって、冬至は一年の軸なる日です。
冬至祭当日は、根っこ組(親子クラス)も一緒に集まりました。場所は、一本杉公園という多摩市の公園内にある古民家です。一年以上コロナ渦で使えず、閉まっていましたが最近やっと再開され使うことができました。
ここは、100年以上前の古民家を移設修繕し、使用できるなんとも貴重な場所です。今年もここで冬至をお祝いできるのが嬉しい!
集まって、まずは冬至の絵本とお話です。園長トトのお気に入り絵本「マウイ たいようをつかまえる」は、幼少期に母に読んでもらって以来、ずーっと大好きな絵本の一つです。12月はこの絵本をみんなで何回も何回も読み返しました。
「太陽の力が一番弱い冬至、明日から太陽の力が戻ってきます様に。みんなが健康でこれからも外遊びができます様にお祝いしようね!」
と、餅つきの準備が始まりました。みんなで協力して、火起こしやタレの準備が始まりました。
火起こしは、トトよりも子どもたちの方が上手(笑)
「オレはこっちの担当」「私はこっち」と2つの釜を担当してくれる頼もしい2人です。
今回はお母さんたちが持ち寄って下さったタレ。タレの準備も少しずつ始まりました。
竈門が準備できたので、いよいよもち米の蒸す時間。今回のもち米は、日野市で自然栽培米を育てるTANBONOWA 馬場さんよりご寄付頂いたもち米を使用しました。
もち米本来の旨味やモッチモチ感が程よく、本当に美味しかったです。
馬場さんいつもありがとうございます!!
その間、子どもたちは手伝ったり、お庭のチャボを追いかけたり、探検ごっこをしたり。各々自由に過ごしていました。その姿を見て、古民家の管理人の方は「みんな楽しそう!こんなに自由に、生き生きしているようちえんは見たことがない」とご感想頂き、嬉しかったです。
もち米が蒸し終え、いよいよ餅つきの始まりです。大人も子どもの頃やったっきりだったり、なかなか日常的ではない暮らしの行事です。ドキドキワクワクで始まりました。
まずは、男3人で粘りが出るまで粒を潰します。これが一番重労働(笑)グッグっと腰を入れて、粘りが出てきたところくらいがピークですね。もう腕がパンパンになって声出ちゃう「ん!ん!おっおりゃ!」って(笑)
8割くらいまでは大人が突いて粒を無くします。温かいうちに潰さないと冷たくなると潰れないので、餅つきはスピード勝負ですね!
仕上げは、子どもたちにやってもらいます。お母さんとぺったん、とたん、ぺったん、とたん。
「私は1人でやるー!」と意気込んで、素晴らしいつき姿!!
突き上がったお餅をボールに移して、こねどり。子どもたちもせっせと手を動かします!!
お母さんたちの用意したタレに分けてゆきます。この作業がとても丁寧で、どんどんお皿に美味しそうなお餅たちが並べられてゆきます。
タレ種類は、ずんだ、餡子(甘いの、甘くないの)、きな粉、胡麻、荏胡麻、磯部(チーズ)、抹茶、大根おろし、醤、コーンポタージュ粉、海苔みたらし。
こんなにー!!?って嬉しくなっちゃうくらい沢山の味が楽しめました。特に海苔みたらしはご飯ですよ!的でお餅に合うし、コンポタは「あぁ〜(笑)」という意外にもマッチする味でした。お母さんたち、色々とご準備本当にありがとうございました!!
たべる前に太陽にお祈りしてから、頂きます!!既につまみ食いでお腹いっぱいになりかけていた子もいましたが、それでもぱくぱくと色んな種類、好きなものばかり等みんなニコニコ幸せそうでした♫
縁側で机を広げて、食べながら「ここにこのまま泊まって行きたいねー!」ってそんな楽しい想像をしながら(いつか実現したい!)、時間は過ぎてゆきました。
最期に、手作りの甘酒(白米、玄米)を配り、今日一日の振り返り。
「お餅美味しかったー!」「突いたのが楽しかったー!」等
そして、森のようちえんで手作りした蜜蝋キャンドルで、陽の力を想い、改めて乾杯!!で締めくくり。最高の一日になりました。
冬至冬中冬始め
これから陽が長くなってゆくけれど、冬の寒さは一層厳しくなります。冬本番。
森のようちえんは、もうすぐ長いお休みに入ります。休みが明けたら、1ヶ月もしないうちに立春。長いようで短い冬をあともう少し感じていたい。森のようちえん時代に出会える季節はそう多くはないから。
冬至祭という行事を通して、日本の伝統や歴史を感じ、自然を想う時間が持てたのは本当にう素晴らしく、子どもたちの心に深く刻まれていれば嬉しいです。
このような場や時間がこれからも持てる様に、これからも保育に向き合っていきたい。
集まって下さったお母さんお父さん、そして子どもたち、本当にご苦労様でした。
幸せだねー!
toto
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