「これは私の!だから貸してあげない!」
「そんなこと言わないで、貸してあげなさい!」
「だってこれ私のだもん」
「そんな意地悪しないの!」
「私が使ってるんだもん」
「〇〇ちゃんのが小さいんだから、お姉ちゃんでしょ」
「嫌なの!」
「貸してあげられないなら、〇〇できないよ」
よくありそうな(笑)場面ですね。
子どももって何でこうも頑固なんでしょう。そんな時、大人って何でこうも頑固なんでしょう。...え?どっちも頑固?そうです。どちらも頑固なんです(笑)
「でも、子どもにわかって欲しい」「わがままじゃないですか」「こちらが譲ってばかりじゃこの先わがままな子になるんじゃ」
色々、大人の言い分はあります。しかし、子どもにも言い分はあります。
「これは私の」「先に持ってた(側から見てたけど、どう考えても後でもね)」「どうしても欲しかった」とか色々と子どもなりの言い分があったと思います。
その言い分を聞きましたか?
聞いていなかったという方は、自分の言い分(考えや気持ち)だけでなく、相手(子ども)の言い分も聞いてみたら良いかもしれません。そしたら、少し相手の気持ちや行動の正体に近づきます。すると、こちらから投げかける言葉や行動も変わってきます。
聞いたけど、納得いかない!とか、それでも...という方は
その相手に譲ろう(を許そう)!
本当にその事柄に心から納得していなかったり、絶対許せない!なら無理に譲れとは言いません。しかし、子どもとのやりとりで大抵のことは小さなことで、大人は一歩引いて譲れたり、見守れたりする状況が多いと思います。
友達とのモノの取り合い、あれこれが欲しい、もう歩けない!抱っこ!、まだ遊びたい!とか。
今回の譲ることも、まずは大人が譲ること。そして、沢山沢山譲ってもらったら、その子の一日のどこかで「いいよ」なんて譲ってくれる場面が生まれてくるはずです。でも、焦ってはダメですよ(笑)今日、譲ったからと言って明日譲ってくれるわけではありません(笑)
大人は忍耐が大事!1ヶ月、半年、一年以上待つ気持ちでいないとね。
そして、子どもは、日々色々な場面で大人の言動を見ていますし真似しています。大人がああいえばこういうし、模倣しています。そして、何か大人から指示命令されたり、促されたり、教えられたりするよりもその“行動”を見ています。ですから、何か伝えたいことがあったら、口でいうよりも行動に移すことの方が伝わったりします。
沢山喧嘩した子が、相手の気持ちをよくわかる様に
沢山怪我した子が、誰かの痛さに寄り添ってくれる様に
沢山愛された子が、誰かを同じように沢山愛す子になる様に
沢山譲ってもらったら、
その子の気持ちが十分に満たされたら、
必ずいつかは、自分の気持ちに折り合いをつけて、
目の前の相手にその場を譲る時が来ます。
そんな場面と出会ったら、本当に嬉しいですね。私たち大人も心が動かされます。
そんな場面と出会ったら、「すごい!」「えらい!」もそうですが、
「譲ってあげたんだね。〇〇ちゃん嬉しいって言ってたね」
と、子どもの言動を受け入れたり、目の前の出来事を言葉にしてあげてください。
評価やこちらの気持ちも必要な時もあると思いますが、自分がしたことで、目の前の人や何かが変わったことを言葉にすることで、その子の世界が少しずつ広がってゆく気が私はします。
大人は忍耐。それは、子どもとの関わりに必要不可欠な大人としては、とてもハードルの高いミッションなのかもしれません(笑)共に頑張りましょう!!いや、楽しみましょう!
トト
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