
今日は川に行って、焚き火をしようよ!
そんな話にみんなの気持ちは向いていた朝
「オレはかわやだなー」って、理由を聞くと...
「今日は荷物が重いから」って、さっきまで元気いっぱいに朝の時間を走り回っていたのに。すると友達が...
「じゃあ、荷物持ってあげようか?」って、でも「うーん..元気はあるんだけど」
ととが車で送ってあげる案も出ました。でも、送迎云々じゃないみたい。
「川に入りたくないんだよねー」って、すると友達が...
「川に入らなくても良いんだよ!石で遊んだり、焚き火もあるじゃん!」って、すると...
「うーんじゃあ、いっか」

そして、出発しようとすると
「ま、オレは川には行かないけどね!」って...え!?そこまでだいぶみんなで話していたので拍子抜け。ちょっと一旦休憩!と話し合いは中断されました。
一呼吸置いて、Sくんと話すことにしました。
とと「さっきまで色々話してて、みんなはSくんの気持ちを聞いて、色々提案していたけど、どれもうーん、うーんってSくんの本当の気持ち、素直な気持ちが見えてこないだよね。」
Sくん「うん」
とと「森のようちえんは、素直な気持ちを言ってもいいところ。Sくんの本当に思っている事がトトは聞きたい」
Sくん「..う、うえーん。ここで積み木がしたいのぉ〜」
とと「そうかそうか、Sくんはここで積み木がしたいんだね。本当のこと話してくれて嬉しい。みんなに話して、今日のこと決め直そうね」
その後、みんなは改めて集まってSくんの本当にやりたかったことを聞いて、、
「じゃあ、今日はここで積み木しよーよ!」と満場一致。
Sくんも嬉しそうでした。安心した様でした。

もしかしたら、Sくんの気持ちのサインにもう少し早く気づいてあげられたかもと反省しています。それでも、その日、感情を剥き出しにして伝えてくれたその気持ちは、言えたということや聞いてもらえた(受け入れてもらえた)ことで、安心に変わり、大袈裟かもしれませんが「愛されている」という感覚に繋がってくれた様に思います。
みんなもSくんの本当の気持ちが聞けて嬉しそうでした。
誰が偉いとか言うことを聞かなくちゃいけないとか、そんなのは森のようちえんにはありません(たまに雰囲気出しちゃって反省)。子どもの意見も、大人の意見も同じく話し合いのテーブルに並べる。
でも、Sくんの様に素直に言えない日や時期もあるし、気持ちのサインはちゃんと出てること今回で気づきました。一人ひとりのやりたいことを、“みんなの”森のようちえんでやる為に私たちは話し合いをするのです。

とと
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