朝、それぞれの場所で合流して電車に揺られ、目的地を目指します。絵に描いた様なテンションで、車内は賑やか(とは言っても、社会的ルールは彼らも理解していますし、大人もその都度話をします)。
電車を乗り継いで、海に到着!
「僕たちはどこで釣るの?」とすぐにでも釣りを始めたい気持ちが溢れています。しかし、まずはトイレを済まして、釣り場のロケーションの話や釣り人のルールをおさらいしました。その目は真剣そのもの。
そして、釣り場で荷物を広げます。
「まずは椅子を出そう!」「ライフジャケット着よう!」「サングラスはどこだ?」
なんて形から入る子達なんだ(笑)でも、自ら荷物を出して準備する姿は一端の釣り人です。
初心者とは思えない手際の良さです。大人も準備があるので、先に腹ごしらえをしてもらいました。
「僕の釣竿はどれ?」
待ちに待った釣りの瞬間!餌も自分で付けました。
「え!コレ自分でつけるの?気持ち悪いなぁ」
軍手をしたり、地面に押し付けて針に付けたりと工夫して餌(アオイソメ)を付けました。
椅子に座り、糸を垂らしている姿は釣り人!形が大事!
「あれウキどこいった?」
なんとよそ見してたら、ウキが見当たらず引いて見ると..
ウミタナゴ
「家に連れて帰って飼いたいなぁ」と愛おしさが生まれていました。
その後も、釣りは続きます。
それぞれどうやったら、釣れるかを考えて
「撒き餌をしたらいい」「場所を変えよう」「そっちの竿がいい」
とか色々、アイディアが出ていました。
そして、またもや...
「あれ?ウキ少し沈んだ?」と、引いてみると...
2匹目...何か分かりますか?(大人も釣り初心者です汗)
コノシロかな?
ここで一旦、お昼ご飯です。腹が減っては釣りは出来ぬ!美味しいお弁当を朝早くから、ありがとうございます!
ここで助っ人参戦!森のようちえん芽の地元サポーターDくん!
「Dくん!おはよう!」
みんなのモチベーションも再燃です。Dくんの釣具に興味津々!
自分の竿にも集中します!
「釣れないなぁ」と呟く彼ら...これが釣りなんだな(笑)
釣りをはじめてから4時間以上が経って、そろそろ終盤。釣果は2匹です。
すると、Dくんの釣竿に...
可愛いカタクチイワシちゃん
これで3匹、帰り支度をして振り返りのじかん
トト「みんなで会議や準備、練習をして釣りの日を迎えたね。実際の釣りはどうだった?」
A君「楽しかった!」
S君「ウミタナゴが釣れて嬉しかった!」
K君「全然釣れなかった..」
トト「どうして釣れなかったと思う?」
K君「動かしすぎた..?じっとしてれば良かった」
トト「そうだね、それも一つだと思う。釣れない日もあるし、今の時期は魚が特に少ないから難しいことは確か。次は釣りたいね。」
それぞれ沢山のことを体験して、心が動いた様でした。
片付けをしてDくんにお礼とまたねをして、駅へと歩き始めました。
帰りは砂浜を、隣の駅まで遊びながら歩きました。
潮風を頬に浴びながら、階段で座っているとK君がボソッと
K君「今日楽しかったなぁ」
と呟いたのです。その瞬間じわーっとみんなの心に何か温かいものが染みてゆく感じがしました。年長は、4月から小学校です。楽しみはあれど、少しの不安と緊張があります。それでも彼らの中に育った生きる力が、今後の確かな土台として支えてくれるはずです。
最初で最後の年長キャンプ、子どもも大人も本気でした。
釣りという体験を通して、色々な学びがありました。釣果という結果も欲しかった。でも、それよりも過程の中にある学び(本物との出会い)こそ、この年長キャンプで私たちが得たものだと思います。
トト
Comments