
森のようちえんの場面でこういうことがありました...
畑の日にみんなでしたいその日の作業があります。森のようちえんでは、それも強制ではありません。それでも、子どもたちは畑の日を楽しみにして、自分たちの撒いた種や育てている野菜の世話を率先してやります。
その日は、春蒔きの種を撒くための、苗土を作る日でした。肥料たちを混ぜて、ポットに入れます。しかし、C君はゴザに寝転んで、みんなが作業しているのを見ているだけ。そのゴロゴロしてるC君の横で寝転んで..
トト「Cくんやらないの〜?」
C君「やらな〜い」
トト「そっか、天気良いから寝るの気持ちいいね。トトも昨日、年長さんと釣り(年長行事)に行って、楽しかったけど疲れちゃったから一緒に寝て良い?」
C君「いいよー」
その後、たわいも無い朝何食べた?とかみんなの作ってる苗土に鼻くそ入れてやろうとか山火事あったね!とかみんなの作業する姿を眺めながら寝転んで過ごしました。
そのうち混ぜ終わった苗土をみんなが、C君のところまで運んできてくれて
「一緒にやろう!」と誘ってくれました。
そしたら、C君も自然とその苗土に触れて混ぜ出しました。その後も石を取り除いたり、ポットに苗土を入れたりとみんなの作業は続きました。
みんながやっていることだけど、やりたく無いならやらなくて良いんです
もちろん理由があって一緒にやりたいし、誘うんだけどね。
それが「自分の気持ちに正直」でいられる幸せだと思います(過去記事)。
しかし、そんな彼にももしかしたら、その時小さな興味だったり、誰かに甘えたかっただけだったり、声を掛けてもらえるのを待っていたりするかも知れません。
そんな時、その子に声を掛けたり、こちらの大人側に引き寄せる関わりを私はよくしていました。しかし、今回は他のスタッフがみんなに声を掛けて、C君の側まで来てくれました。その場面を見て、私自身が「あぁ、この関わり良いなあ」という発見の喜びだったり、C君の姿を見てC君の心に寄り添った“いま、この瞬間”だったなぁと心が温かるのを感じました。

寄り添うということは、その子の心の側にいるということ
ほっといて欲しいなら、そうする
聞いて欲しいなら、そうする
ギュッとして欲しいなら、そうする
その子の心の側にいることで、子どもは安心や信頼を育んで、また別の時、別の場所で、他人を頼ったり時に励ましたりできるんだと思います。
トト
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