八王子市にある里山「宇津木の森」は私たち森のようちえん芽にとって大のお気に入りの居場所です。ここは、認定特定非営利活動法人FoE Japanが都から管理・保全を委託されて、保全活動(草刈り、伐採等)や里山利用(腐葉土作りやきのこ栽培等)を行っています。私たちは、ここに月1回程来て子どもたちと過ごしています。
宇津木の森では、レギュラーメンバー中心のがっつり作業日(月3回)とどなたでも参加できる定例会(月1回)が里山活動日として行われています。
森のようちえんは、特にがっつり作業日に合わせて出掛けています。それは、里山の作業をするかっこいい大人の姿を見てほしいからです。草刈りや伐倒の作業、その道具や扱い方、その雰囲気等。
そして、その森の仕事に子どもたちは、子どもたちなりに参加ができます。子どもたちは、一輪車を押し、薪割りや薪運びを手伝います。
草刈機やチェーンソーという道具は使えなくても、枝を拾って、その棒を使って真似をします。
ここで体験したことや遊びを通して感じたことは、その子の未来にどんな影響があると思いますか?私には、はっきりとはわかりません。でも、里山というみんなが作ってきた森で過ごした時間が彼らの生活の一部として、流れているとしたら、それは里山という場所が彼らの当たり前の居場所だということ。そして、その側にいる大人の姿は彼らが大人になる時のロールモデルの1人として、刻まれていることでしょう。
里山とその子の暮らしが結びついた時、自分たちの居場所はさらに輝きを放ち、暮らしの当たり前がより深く、その子の土台を揺るぎないものにしてゆくと思います。私たちは、森の豊さは多様な生きものたちで保たれているということと同じ様に、子どもの豊さは多様な環境の中でこそ育ってゆくと思っています。宇津木の森は、その多様さに溢れている子どもたちにとって大切な居場所なのです。
トト
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