先日、畑の落ち葉だめにカブトムシの幼虫?らしき大きな子が見つかりました。

そしたら、みんな触りたーいってなって幼虫を触り始めました。それを見た大人が
「あまり触ると死んじゃうよ」「触ったら、すぐに戻してあげようね」
と話していました。そうした命との触れ合い方を教えることも必要だと思います。
そのあと、1人の子がずーっと手放さず持っていました。
暫くして私はその子を呼んで命との遭遇を共有させてもらいました。
トト「どれどれ...おっ白い皮膚の下の線が動いてるよ!」
Hちゃん「ほんとだ」と言って触りだす。「ツルツルしてる!」
トト「そっかツルツルしてるか。虫さんって服着てるかな?」
Hちゃん「うん、着てる。この白いの」
トト「なるほど。虫さんね、いまは裸なんだな。Hちゃんもお風呂や着替えで裸になるでしょ?」
Hちゃん「うん」
トト「この畑で、裸ん坊でいたらHちゃんはどう感じる?」
Hちゃん「うーん、さむい」
トト「そうだよね、寒いよね。ほら、動き出した!土に穴掘って潜ってるね。Hちゃんも寒い時、服きたり布団に入ったりするよね?」
Hちゃん「うん」
トト「虫さんも一緒で、土の中があったかいお布団みたいで、温まる為に土の中へ潜ってるんだ。でも、このお皿だと体収まらないね。半分寒そう」
Hちゃん「(少し間を置いて)あっちに戻してくる!」と言って、落ち葉だめに向かう。

(写真はジャガイモの定植です笑)
Hちゃん「どこかなぁ〜」と言いながら、元いた落ち葉だめを過ぎて、藁の腐敗した土の上に返す。
トト「ここ元いた場所かなぁ?」
Hちゃん「うーん、そうかな」
トト「そっか。でも、これだとまだ寒そうだね」
Hちゃんは、落ちていた葉っぱを被せ出して、虫を隠すことにしました。そして、虫も穴を掘り始め少しずつ見えなくなりました。
トト「さっきみたいに、自分の力で穴を掘って見えなくなったね!」
Hちゃん「いなくなったね」
この日、Hちゃんは初めて幼虫と出会い、その姿や手触りや生態を知りました。これはすごい発見だったり、体験だったり、自分と虫のことを考えた(似通わせた)時間だったと思います。こんな関わりをむしろしないで、本人の興味や行動に任せることもありますし、もっと知識や生態を言葉で伝えることもあります。それは、その子の年齢や発達の段階、興味関心やその時の状況によりけり。
命との遭遇の時、大人は感じる(観察する)ことが大事です。その子のことを。その子が虫を感じている姿を。そのあとは、もうその大人の関わり方なんでもいいと思います。それに「なんであそこで教えたりしたの?」とか「もっとこうした方がいいよ」とかナンセンス(笑)逆に、、
「あの場面で、あの関わりをしたのは理由があるの?」とか「どんな姿が見えて、あの関わり方をしたの?」っていうその人の考え方や関わり方を理解(知る)する話し合いは必要だと思います。それって、目の前の子どもを理解するのと全く一緒だから。
この日のHちゃんの初めまして!に一緒に横に入れて幸せでした♫原体験ってこういうことをいうのかな〜

トト
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